肩こり、腰痛症。訪問・在宅・往診マッサージ・はりきゅう・リハビリ。交通事故。骨盤矯正。大阪市生野区。天王寺区。東成区。平野区。東住吉区。

頚椎捻挫後遺症について

まず「頚椎捻挫」とは、何らかの原因(交通事故、スポーツなど)で首が不意に衝撃を受け、過剰な前・後屈動作や回旋動作(ねじれ)を強いられて引き起こされる症状を言います。
頭が鞭(むち)がしなるような格好で動き、頸椎、神経などに損傷を与えることから、俗に「むちうち損傷」とも言います。
また、さまざまな症状が出ることから、総合的に「外傷性頚部症候群」とも言われます。
*後遺症が出現しやすいのも、特徴の一つです。

◎ 分類

  • 捻挫型
    a. 筋肉型
    主に胸鎖乳突筋(首を傾けたときに動く筋肉)などが損傷されます。この部位だけでしたら、3週間以内で完治することが多いです。
    b.椎間関節型
    頸椎の骨と骨をつなぐ椎間間節の捻挫。重度の場合は椎間板も損傷され、まれではあるが椎間板ヘルニアになることもあります。
    受傷後3日から4日で、首のいたみ、首が動かないなどの症状が増強され、軽度の場合は3週間以内で軽快しますが、3ヶ月から5ヶ月間、症状が続くことが多いです。
  • 神経根損傷型 
    肩、背中、腕、肘、後頭部などの痛みが受傷直後または2週から3週で増強します。軽い場合はしびれ程度でおさまることもありますが、運動神経も損傷され、上肢の筋力低下、握力低下なども見られます。
    軽快するのには、長引くと6ヶ月~1年以上もかかることもあります。椎間板なども損傷されていることもあり、MRI検査などの対象となります。
  • 自律神経障害型 
    肩こり、頭痛(目の奥が痛い)、吐き気、めまい、耳鳴り、いらつき、不眠などの「不定愁訴」が出ます。
    多くは、受傷直後には症状は発現せず、早くて一週間くら、他の型と複合している場合は、2ヶ月くらい経過してから出現することがあります。
    軽快するまでは個人差があり、6ヶ月~1年以上もかかることもあります。
  • 脊髄損傷型
    両手の痺れ、筋力低下、重度ではまれに両下肢の麻痺が出現します。軽度の場合は1ヶ月程度で軽快する場合もありますが、他の型と合併することが多いので、通常、軽快するのに時間がかかります。

*以上の各型は、それぞれが単独で現れることは少なく、むしろ混合されて出ることの方が多いです。

◎ 治療
初期は頸椎カラーなどを使用して、安静を保つことも有効な治療法になります。
当院では、低周波・干渉波、温熱療法などの物理療法に加えて、手技療法を行ないます。
主症状が軽快しだしたら、患者さん自身も、動かさなかった筋肉を積極的に動かしてやることが重要になりますが、安全を期して、首よりも、むしろ肩関節周囲の筋肉を動かすほうが良いでしょう。

☆ あえて、「頚椎捻挫後遺症」という項目が設けられているぐらい、治りかけてきたと思ったら、自律神経症状が増強するといった「後遺症」が出現することがよくあります。
あせらず、気長に治療していく ぐらいの気持ちを持たれたほうが経過も良いようです。

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