腱鞘炎
基本的には、手、指、腕を長時間、反復継続して酷使することで、腱が腱鞘という筒と摩擦を繰り返して炎症をおこして発症します。
主に産後の女性や中年過ぎの女性に多いとされ、最近ではパソコン使用者に、多く認められています。
長母指外転筋腱と短母指伸筋腱が橈骨茎状突起部(手首の親指側)で狭窄された状態は、ドゥ・ケルバン病といわれ、代表的な腱鞘炎です。
この症状の特徴は、症状が遅れて出てくることです。
長時間酷使してなんともないと思っていても、いったん休憩し、数時間後に徐々に痛みが現れることがあります。
つまり、知らない間に炎症が起こっているのです。
これが起こった初期の腫れている場合などでは、腫れや熱感をひかせるためにアイシングをしなければなりません。
ただ多くの場合、腫れていたり、熱感がないが動かすと痛みがでる
というのがほとんどです。
そういった場合は、アイシングの時期は過ぎているので、逆に暖めて血流を良くしていく必要があります。
しかし、痛みは手(指)に出ていてもそこだけが原因ではないので、それだけでは治りません。
原因は肩・背中~腕の負担が大きく影響しています。
手を握ると腕も動く事からもわかると思いますが、よく使っているのは手だけではないのです。
ではなぜ手に痛みが出るのか?
それは、腕などに比べ、筋肉が細く、弱い部分だからです。
当院では治療として手技によりその原因である肩・背中~腕の負担を取り除き、血流を良くして手の回復を早めます。
また手技以外でも、「低周波」や「干渉波」、「マイクロウェーブ」などの物療機器を当てて、治療効果のアップを図ります。
原因が、「使いすぎ」のため、安静にすることが最も重要ですが、仕事であったり、どうしてもやらなければいけない場合などが
あると思います。
そういった方には、必ず治療をすることをお勧めします。
さらに普段することとしては、何か用事をする時には、途中で必ず休憩をいれたり、事前・事後のストレッチ、患部を冷やす(または温める)などをして、なるべく疲労がたまらない状態にするようにしましょう。