マイクロ波治療器
マイクロ波は人体にあてると体内の水分が多い組織に反応します。
皮膚をあまり過熱することなく、深部の筋肉に温熱効果を与えることができます。
それによって、血行が増進し、新陳代謝を旺盛にする効果があります。
よくお風呂に入って暖めるから、それで充分と言われる方がおられます。
確かにお風呂で温まると気持ちよく、新陳代謝も活発になりますが、お風呂の場合は全身的に影響しますので、痛めている場所や悪い箇所は、すぐに湯冷めしてしまいます。
最近の使い捨てカイロですら、肩用の温度、腰用の温度、膝用の温度と分けられています。
人体では、同じ温めるのでも部位により適温が違うのです。
マイクロ波は、電子レンジと同じ原理です。
服を脱がずに、その上から人体に反応して温熱効果をあげることができます。
たとえば膝の痛い男性の方で、お風呂などでぬくもって楽にはなっていたが、出てしまうとまた膝が痛むという症例。
部分的に集中してマイクロ波の温熱を行なうようになって、膝の痛みが緩和されて喜ばれたことがあります。
当院では基本的に100Wで行なっていますが、季節や症状、部位や年齢などに合わせてワット数を変えています。
参考
遠赤外線温熱器
これは直接肌にあてないといけませんので、服を脱ぐ必要があります。
また、浅い部分から広い面に対して温めるので、深い部位まで温めるのに、少し時間がかかるなどの違いがあります。
鍼治療の時に使用したり、マイクロ波が使用できない 「人工関節をされている方」 ・ 「妊婦」 ・ 「成長期で骨端が発育途中の方」 に使用しています。