ケガをした時の応急処置
アイシング をする!
ケガの応急処置 には必須!
「腫れ」「炎症」「痛み」をおさえるためです。
- 「腫れ」てしまう(破れた血管から血液・水分が出て、溜まる)と、健康な細胞にまで必要な酸素が行き渡らずに、細胞が死んでしまうこともあり、ケガの場所のダメージが深くなったり、広がったりします。
冷やすことで、血管を縮め、余分な血液・水分を出さないようにします。
火事場にかける水のように、被害をできるだけ小さくするのです。
- ケガの場所を治そうと、活性酸素が出ます。
強い殺菌力があって、とても役立つのですが、出すぎると炎症をひどくしてしまいます。
冷やすことで、出すぎた活動を抑えます。
- 痛みを伝える神経の伝達を遅くして、痛みを和らげます。
理屈はこれくらいにして、まず、アイスパックを作りましょう。
★ 冷蔵庫の氷を水洗いして、表面がとけ出した状態(0度)にしてからポリ袋に入れ、空気を抜けば完成です。簡単です。
それでは、ケガをした部分だけを冷やしましょう。
薄いタオルなどで袋をくるみ、患部に当て、
① ジーンとくる痛みがきて、
② 次に、ポッと暖かく感じてから、
③ ピリピリした感じになり、
④ やがて感覚がなくなる。ここまで10~25分。
必ず ④になるまで続けること!
それから冷やすことを止め、感覚が戻るまで待つ。(30~60分)。 そしてまた冷やす。
これを何回か繰り返しますが、体全体が冷えてしまうまで行なうのはやり過ぎなので注意して下さい。
◆ 包帯で患部をややきつめに巻き(圧迫する)、その上からアイスパックでアイシングすると、より一層効果的です。
これだけです。でも、これをするかしないかで、そのあと本格的な治療に入ってからの回復度が全く違います。
必ず行ってください。
★ 参考までに、アイシングには次のような効果もあります。
筋肉疲労からの回復
たくさん使った筋肉は、熱を持ちます。
持った熱を下げるために、人体はエネルギーを使って、クールダウンをして普通の状態に戻そうとします。これが、結構疲れる作業なのです。
アイシングで熱を下げてあげれば、クールダウンのためのエネルギーが省エネできます。その分、疲労回復にエネルギーを振り向けられます。
アイシングって、かなり大事なことが、分かってもらえたでしょうか?
でも、その方法を間違えると逆効果。上記の注意を必ず守ってください。